“潮風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しおかぜ71.4%
しほかぜ14.3%
しほて7.1%
ていふう7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫にしたがって毎日沖に出ている漁師の妻は、女とは思えぬほど陽にやけた顔をし、潮風しおかぜにさらされてかみの毛は赤茶けてぼうぼうとしていた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
海岸かいがんには、えだぶりのうつくしいくろまつがつらなりえたりしてゐます。おなまつでもあかまつはやまてきしてゐますが、くろまつは潮風しほかぜもつとつよです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
潮が風を誘ひもすまいが、潮頭には風が加はり勝であるし、時には雨も亦添うて來る。此の風を潮風しほてと云ひ、潮風と共に來る雨を、潮風の雨といひ、又略しては單に潮風とも云ふ。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
吾等われらおどろいて立上たちあがる、途端とたんもあらせず! ひゞきたちま海上かいじやうあたつて、天軸てんじく一時いちじくだぶがごとく、一陣いちぢん潮風ていふうなみ飛沫とばしりともに、サツと室内しつない吹付ふきつけた。