“トップ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
先登16.7%
先頭16.7%
突端16.7%
16.7%
艇舳16.7%
艦首16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
友田から、一芸廻しの先登トップに指名されると、悪びれず、すぐ義太夫をやろうと思い、さらに、お京に三味線を弾かせることも考えついたのであった。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
その瞬間、細胞の先頭トップで、一斉に拍手がされた。計画的なことだった。五百人の拍手が、少し乱れて、それに続いた。森本はハラ/\した。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
私は潮飛沫しおしぶきを浴びながら甲板の突端トップに掴まって、揺れ上ったり、揺れ下ったりしいしい暗くなって行く、真青な海の向う側をボンヤリと見惚みとれていた。
幽霊と推進機 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私は黙って二人が立ち去ったトップの方向をゆびさした。
幽霊と推進機 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「おめえたちの艇は水雷艇だな。ひょろひょろしてるくせに速い」と法科の艇舳トップを漕いでいる、何でも瑣末さまつなことを心得ているので巡査と渾名あだなのある茨木いばらきが言った。
競漕 (新字新仮名) / 久米正雄(著)
……と思ううちに、やがて谷底へ落ち付いた一刹那せつな、次の波の横っ腹に艦首トップを突込んでドンイイインと七噸から十噸ぐらいの波に艦首トップ甲板デッキをタタキ付けられる。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)