“さきがけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サキガケ
語句割合
78.0%
先駆6.0%
先驅6.0%
先駈4.0%
先登2.0%
前駈2.0%
魁首2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして将軍家自身の熱心な実践と唱道も大きな素因となって、斯道しどうの名人達人は、まさにこのときを陽春のさきがけとして輩出した観がある。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
命も惜しまず先駆さきがけするのも
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
時ならずして、なれも亦近づく暴風あれ先驅さきがけ
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
先陣せんぢん先駈さきがけ拔駈ぬけがけ間牒しのび
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
たとへば先登さきがけの譽をえんとて、馬上のむれの中より一人ひとりの騎士、馳せ出づることあるごとく 九四—九六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
衆徒は驚いて、こは何事と増賀をひき退さがらせようとしたが、増賀は声をはげしくして、僧正の御車の前駈さきがけ、我をさしおいて誰が勤むべき、と怒鳴った。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
新聞雑誌の世に行わるゝや、文明の魁首さきがけ社会の先進たる福澤福地両先生高見卓識常に文を草する言文一致の法を用い、高尚の議論を著わし緻密の思想を述ぶるに、佶屈聱牙きっくつごうがの漢文に傚わず
松の操美人の生埋:01 序 (新字新仮名) / 宇田川文海(著)