“魁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さきがけ78.0%
さきが12.0%
サキガケ4.0%
くわい2.0%
かけ2.0%
かしら2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとたかがって、いたらいいじゃないか? はるさきがけとなるくらいなら、おれみたいにてきおそろしがらぬ勇気ゆうきがなければならない。
平原の木と鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
自分の思い立ったことを西山づれにさきがけされるのは、清逸の気性として出抜かれたというかすかな不愉快を感じさせられた。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
コノ若殿、サキガケ御在オワセバ、軍中、何トナク重キヲナシ、卒伍ソツゴノ端々ニマデ心ヲ強メケル——
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もしくわいたる者も同志之者も御差別なく厳刑に相成候へ、天下正義之者たちまち朝廷を憤怨ふんゑんし、人心瓦解し、収拾すべからざる御場合と奉存候。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
礼之進が早くも二度のかけを働いたのに、少なからず機先を制せられたのと——かてて加えてお蔦の一件が暴露ばれたために、先生がいたく感情を損ねられて、わざとにもそうされるか
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼はこれがために外藩諸侯のかしらたる薩摩と結托せり。幕府の親藩にして朝廷に最も縁故ある水戸を馴撫じゅんぶせり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)