くわい)” の例文
もしくわいたる者も同志之者も御差別なく厳刑に相成候へ、天下正義之者たちまち朝廷を憤怨ふんゑんし、人心瓦解し、収拾すべからざる御場合と奉存候。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此理を能々よく/\御考被為在あらせられ候而、何卒なにとぞ非常回天之御処置をもつてくわいたる者も死一等をゆるされ、同志と申自訴者は一概に御赦免に相成候様と奉存候。もつとも大罪に候へ共、朝敵に比例仕候へ、軽浅之罪と奉存候。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)