“魁異”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいい66.7%
グロテスケリ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、竹童がめたおされたのも目撃もくげきしたし、その魁異かいい妖人ようじんのすがたは、夢寐むびにもわすれていない仇敵きゅうてきである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いやもう少しさかのぼって彼を観ると、この夏七月、兵をようして、堂々と、平家が退去した後へ入洛じゅらくして来た時は、得意でもあったろうが、もっと落着きもみえ、こんな魁異かいいな大将には思われなかった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、頭に印度帽テュルバンを載せたところといい——そのすべてが、一語で魁異グロテスケリと云えよう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)