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出歯
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でっぱ
ふりがな文庫
“
出歯
(
でっぱ
)” の例文
極端な例をいうと、女房に
檀那取
(
だんなと
)
りをさせている男さえあるからな。土地会社の
時分
(
じぶん
)
外交員に野島という
丈
(
せい
)
の高い
出歯
(
でっぱ
)
の男がいたろう。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
少し
出歯
(
でっぱ
)
なミチはあまりしゃべりつづけて、時々かわいた上唇が歯ぐきにひっかかるようになるのを指でつまんではずしている。
暦
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
出歯
(
でっぱ
)
の黄色い
頭髪
(
かみのけ
)
の鳥の巣のように絡んだ汚れたシャツを着て、黒いズボンを
穿
(
は
)
いて、太い腕に
鉄槌
(
てっつい
)
を携げてぎょろっと
冷笑
(
あざわら
)
って私を見詰めた有様が目に浮んだ。
暗い空
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある者はやはりいつもの
青面
(
あおづら
)
で
出歯
(
でっぱ
)
を抑えて笑っていた。わたしは彼等が皆一つ仲間の食人種であることを知っているが、彼等の
考
(
かんがえ
)
が皆一様でないことも知っている。
狂人日記
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
「おおい。
兼公
(
かねこう
)
居るかア。
出歯
(
でっぱ
)
の兼公……
生首
(
なまくび
)
の兼公は居ねえかア……」
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
その時、墓を出た
骸骨
(
がいこつ
)
を装って、
出歯
(
でっぱ
)
をむきながら、
卒堵婆
(
そとば
)
を杖について、ひょろひょろ、ひょろひょろと行列のあとの暗がりを縫って
歩行
(
ある
)
いて、女
小児
(
こども
)
を
怯
(
おび
)
えさせて、それが一等賞になったから。
怨霊借用
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
歯
常用漢字
小3
部首:⽌
12画
“出歯”で始まる語句
出歯亀
出歯兼
出歯亀倶楽部