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『感覚の回生』
ふりがな文庫
『
感覚の回生
(
かんかくのかいせい
)
』
夏の午後になると風も死んで了った。村の中は、湯に浸されたように空気が烈しい日の光りのためによどんでいる。私は、友達もなく独り座敷に坐って、外のもろこしの葉や、柿の葉に日の光りが照り付けているのを眺めていると、何事もすべて、其の葉に映っている …
著者
小川未明
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
斯様
(
こんな
)
桑圃
(
くわばた
)
傍
(
かたわら
)
蓋
(
けだ
)
円
(
まろ
)
昵
(
じっ
)
暫
(
しば
)
眠
(
ね
)
蜻蛉
(
とんぼ
)
何処
(
どこ
)
草叢
(
くさむら
)
茲
(
ここ
)
空溝
(
からどぶ
)
疋
(
ぴき
)
昼眠
(
ひるね
)
平常
(
ふだん
)
四辺
(
あたり
)
其儘
(
そのまま
)
六部
(
ろくぶ
)