“六部”の読み方と例文
読み方割合
ろくぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ばかな六部ろくぶめ。よけいなところへして、かみさまのおばつをうけたにちがいない。そのたたりがむらにかかってこなければいいが。」
しっぺい太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
おう、坂部十郎太さかべじゅうろうたか。たかが稚児ちごどうような伊那丸いなまる六部ろくぶの一人や二人が、おりをやぶったとて、なにをさほどにうろたえることがある。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「俺アこれから六部ろくぶになって、今までに命を取った鳥けだものや、おしゅんの後生ごしょうをとぶらいながら、日本国中を経めぐって来る」
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)