“拓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひら90.6%
4.3%
おご0.7%
ひれ0.7%
きりひら0.7%
0.7%
ひらく0.7%
ヒラ0.7%
ヒラク0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだディケンズ流の手法によって書いていた『失踪者』とはちがい、この『判決』は新しくカフカ独自の方法をひらく作品となった。
そうだ、私は私の生活を自分でり開き、自分で創造しなければならぬ。そして、東京こそはまことに、私の生活を打ち建てるべき未墾みこん大曠野だいこうやなのだ。
「ほだなあ、にしいだ頃から見れば、坪あだり五厘ずつあがったがら、七十五銭ぐらいにはなんのさな。天気がよくて、唐鍬とうぐわせえ持って出れば、十六七坪はおごすから。」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「何がつまんねえ? このままにしておきゃあ、何の役にも立たねえ荒地だ。それをこうしてひれえてみねえ、一段歩に何俵という米が出来るじゃねえか。」
土地 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
坐禅を無上の修行法とする道元は、勢い自らの道を独立にきりひらかなくてはならなかったのである。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
あるいは欧洲において、同志を糾合きゅうごうして、「少年欧羅巴ヨーロッパ」党を組織し、あるいは本国において、蜂起者ほうきしゃを募り、以て恢復の途をらき、その画策かくさくの神秘、大胆、危険、雄放なる
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
冷々ひやひやと濡色を見せて涼しげな縁に端居はしいして、柱にせなを持たしたのは若山ひらくわずらいのある双の目をふさいだまま。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
高原をヒラいて、間引マビいたマバらな木原コハラの上には、もう沢山の羽虫が出て、のぼつたりサガつたりして居る。たつた一羽のウグヒスが、よほど前から一処を移らずに、鳴き続けてゐるのだ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
越後三徳流後学コウガク村上能登守ノトノカミコレヒラク
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)