“木原”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こばら38.5%
こはら23.1%
コハラ23.1%
きはら15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
筑紫の、はじ木原こばら、木原には夕光ゆふかげ満ち、夕光に鷽鳥うそどり啼けり。宰府道、ここの木原に、飼鳥かひどりの、よき鷽鳥うそどりを、もつあらしも。
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
時々に過ぎる雲のかげりもなく、晴れきった空だ。高原をひらいて、間引いたまばらな木原こはらの上には、もう沢山の羽虫が出て、のぼったりさがったりして居る。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
高原を拓いて、間引マビいた疎らな木原コハラの上には、もう澤山の羽蟲が出て、のぼつたりサガつたりして居る。たつた一羽の鶯が、よほど前から一處を移らずに、鳴き續けてゐるのだ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
そのはると、はりののはりとをひっかけてうたつたもの——はりの木原きはらにめちゃくちゃにりこんで、このはる一日いちにちあそんでゐるのは、あの萬葉集まんにようしゆうてゐるひとたちなのからん
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)