“切拓”の読み方と例文
読み方割合
きりひら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またそこには幅六尺ばかりの水路が縦横に切拓きりひらいており、秋から冬にかけて葦刈りや鴨猟かもりょうの舟が往来した。
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)
幾時いくときの後なりけん、山道切拓きりひらき工事(拳大の石を一つ掘り出すこと)がようやく終ると、木遣きやりの声がする。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「何等かの運を自分の手で切拓きりひらくまでは、植源や鶴さんや、以前のすべての知合にも顔を合したくない」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)