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『葦』
ふりがな文庫
『
葦
(
あし
)
』
その葦たちは一日じゅう巨きな椎の樹のうっとうしい陰で風に揺られていた。 将監台と呼ばれる丘の突端をめぐって、にわかに幅をひろげる川は、東へと迂曲しながら二十町あまりいって海へ注ぐ。川幅がひろがって大きく曲る左岸の、抉ったように岸へ侵蝕したと …
著者
山本周五郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「週刊朝日」朝日新聞社、 1947(昭和22)年6月22日号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約25分(500文字/分)
朗読目安時間
約42分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
密
(
こま
)
点
(
た
)
填
(
うず
)
忿
(
おこ
)
拙
(
つた
)
擢
(
ぬ
)
燻
(
くすぶ
)
遽
(
あわただ
)
定
(
きま
)
尖
(
さき
)
掠
(
さら
)
燧袋
(
ひうち
)
甲斐
(
がい
)
疎
(
まば
)
脛
(
はぎ
)
鈎
(
はり
)
丸紐
(
まるひも
)
伴
(
つ
)
侵蝕
(
しんしょく
)
倦怠
(
けんたい
)
凱歌
(
がいか
)
切拓
(
きりひら
)
刺戟
(
しげき
)
刻
(
とき
)
剃
(
そ
)
剃刀
(
かみそり
)
剥
(
は
)
厨
(
くりや
)
厭悪
(
えんお
)
叢林
(
そうりん
)
可笑
(
おか
)
呟
(
つぶや
)
呷
(
あお
)
咎
(
とが
)
唆
(
そそ
)
喘
(
あえ
)
噛
(
か
)
囁
(
ささや
)
団扇
(
うちわ
)
奇蹟
(
きせき
)
家禄
(
かろく
)
将監
(
しょうげん
)
崖
(
がけ
)
嵩
(
かさ
)
川獺
(
かわうそ
)
巨
(
おお
)
帖
(
じょう
)
帷子
(
かたびら
)
弛緩
(
しかん
)
弥生
(
やよい
)
恪勤
(
かっきん
)
惧
(
おそ
)
懶惰
(
らんだ
)
抉
(
えぐ
)
掩
(
おお
)
掴
(
つか
)
掻
(
か
)
揺曳
(
ようえい
)
撓
(
たわ
)
昂奮
(
こうふん
)
昏
(
く
)
暈
(
かさ
)
曝
(
さら
)
月代
(
さかやき
)
松尾
(
まつお
)
板塀
(
いたべい
)
椎
(
しい
)
橙色
(
だいだいいろ
)
泪
(
なみだ
)
浮子
(
うき
)
涸
(
か
)
淀
(
よど
)
溢
(
あふ
)
溺
(
おぼ
)
灌木
(
かんぼく
)
炷
(
た
)
痩
(
や
)
盃
(
さかずき
)
眸子
(
ひとみ
)
禽獣
(
きんじゅう
)
穿
(
は
)
竹刀
(
しない
)
筐
(
はこ
)
篠竹
(
しのだけ
)
耀
(
かがや
)
耽溺
(
たんでき
)
股立
(
ももだち
)
肴
(
さかな
)
脆
(
もろ
)
膝
(
ひざ
)
膳部
(
ぜんぶ
)
良人
(
おっと
)
艶
(
つや
)
莨
(
たばこ
)
莨入
(
たばこいれ
)
萱
(
かや
)
落魄
(
らくはく
)
葦
(
あし
)
葺
(
ふ
)
蒼白
(
あおじろ
)