“橙色”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
だいだいいろ67.6%
オレンジ8.1%
だいだい5.4%
オレンジいろ5.4%
だいだいろ2.7%
だい/″\いろ2.7%
とうしょく2.7%
オランジユいろ2.7%
オレンヂ2.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
目覚めて見れば、これはまたにわかに活況を呈し、頬の色さえ橙色だいだいいろとなったタヌが立っていて、次のような計画をコン吉にもらすのであった。
ヨハンの起き伏しする住居すまいというのは「山の会堂」の裏の森で、森の中にぼやッと橙色だいだいいろがともっている窓がそれです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陽がした。白い海気ににじんだ橙色だいだいいろの旭光を船底から上に仰ぐと、後醍醐は、待ちきれぬもののように、乾魚俵ほしかだわらの間からお身を起した。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのうえ、ここはさまざまな屈折が氷のなかでたわむれて、青に、緑に、橙色オレンジに、黄に、それも万華鏡のような悪どさではなく、どこか、縹渺ひょうびょうとした、この世ならぬ和らぎ。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
靄に濡れたなぎさの円い小石が、まだ薄すらと橙色オレンジを止めた青い空を映している。
湖水と彼等 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
窓からは、木々の青々とした梢を透して夕焼の色が橙色オレンジに褪めかかっている。
薔薇と巫女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
マウナ・ロアのふもとのところを通る光線は、まだ空に達しているので、少数ながら存在している凝結核によって散乱され、その一部が薄い橙色だいだいとなって返ってくるのである。
黒い月の世界 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
橙色だいだいの弱い光が、ぼんやりと周囲に放射された。
秘密 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
つち眞白まつしろかわいた橘鮨たちばなずしまへを……うす橙色オレンジいろ涼傘ひがさ——たばがみのかみさんには似合にあはないが
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「それは何でござんすね。」と、叔母はうす橙色オレンジいろのそのコップを遠くからすかして見た。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
とうとうおしまいには日頃から大好きだったアングルの橙色だいだいろの重い本までなおいっそうのえがたさのために置いてしまった。
檸檬 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
の一瞬時しゆんじ強烈きやうれつひかりよこひがしもり喬木けうぼくさび橙色だい/″\いろめて、さらひかり隙間すきまとほくずつとのばした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
道灌山の図を見るものはただち黄色こうしょくを帯びたる淡く軟かき緑色りょくしょくとこれに対する濃きみどりあいとの調和に感じまた他の一作洲崎弁天海上眺望の図においては黄色と橙色とうしょくとの調和を見るべし。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
洲崎弁天の図は黄色こうしょく橙色とうしょくとの濃淡を以てしたる家屋堂宇のためによく日光の感覚を現し得たれども、山谷堀入口の図においては地上によこたはる家屋人物の陰影を描かんとしてこれがために遠近法にまで甚だしき錯誤を生ぜしめぬ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
の三ぱうには薄墨うすずみ色を重ねた幾層の横雲よこぐもの上に早くも橙色オランジユいろ白金色プラチナいろの雲の峰が肩を張り
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
それに目玉はあゐ、耳朶みみたぶはうす青、前足はみどり、胴体はきい、うしろ足は橙色オレンヂで、尾は赤です。
虹猫の話 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)