“橙紅色”の読み方と例文
読み方割合
とうこうしょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
笠の上の方は美しい橙紅色とうこうしょくをして、裏の皺は黄色い、軸は、端の裂けた白い袋のやうな物の底から出てゐる。此の袋は外皮と云ふもので、初めきのこを全部包んでゐたものだ。
気早きばやの人みだりにわれらを以て好古癖に捉はるるものとなすなかれ。われら真に良きものなれば何ぞ時の今古きんこと国の東西を云々うんぬんするのいとまあらんや。西班牙スペインに固有の橙紅色とうこうしょくあり。仏蘭西フランスに固有の銀鼠色ぎんねずみいろあり。
一夕 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
清くも澄みし黄色こうしょく橙紅色とうこうしょくの目ざましや。