“銀鼠色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎんねずいろ64.3%
ぎんねずみいろ35.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、駕籠の側に付いていた若い男が、何やら駕籠屋に耳打ちをすると、そのまま駕籠をあげて銀鼠色ぎんねずいろ夕靄ゆうもやに包まれた暮の街を、ヒタヒタと急ぎます。
鼯鼠は餌物をむさぼり食った。ピンと上げた太い尻尾が、銀鼠色ぎんねずいろに輝いた。骨を噛み砕く音がした。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
真珠のような銀鼠色ぎんねずみいろした小鳥の群が、流るる星の雨の如く、れ蓮にかくれた水の中から、非常な速度で斜めに飛び立った。
曇天 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
薄黒い空の下で、銀鼠色ぎんねずみいろに光っている海にも、また海岸に棲んでいる人民の異様な目にも、どの中にも一種の秘密がある。
冬の王 (新字新仮名) / ハンス・ランド(著)