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銀鼠色
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ぎんねずみいろ
ふりがな文庫
“
銀鼠色
(
ぎんねずみいろ
)” の例文
真珠のような
銀鼠色
(
ぎんねずみいろ
)
した小鳥の群が、流るる星の雨の如く、
破
(
や
)
れ蓮にかくれた水の中から、非常な速度で斜めに飛び立った。
曇天
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
薄黒い空の下で、
銀鼠色
(
ぎんねずみいろ
)
に光っている海にも、また海岸に棲んでいる人民の異様な目にも、どの中にも一種の秘密がある。
冬の王
(新字新仮名)
/
ハンス・ランド
(著)
浜松の飛行聯隊が、
折柄
(
おりから
)
のどんより曇った
銀鼠色
(
ぎんねずみいろ
)
の太平洋上に飛び出していった頃から、第三師団司令部からの報告は、直接に高声器の中に入れられ、別府大将の前に据えつけられた。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
空はやっぱり一面の黒雲に覆われ、風はなし、
目路
(
めじ
)
の限りの花の山は、
銀鼠色
(
ぎんねずみいろ
)
に眠って、湯の池に
漣
(
さざなみ
)
も立たず、そこにゆあみする数十人の裸女の群さえ、まるで死んだ様におし黙っているのです。
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
気早
(
きばや
)
の人
紊
(
みだり
)
にわれらを以て好古癖に捉はるるものとなす
莫
(
なか
)
れ。われら真に良きものなれば何ぞ時の
今古
(
きんこ
)
と国の東西を
云々
(
うんぬん
)
するの
暇
(
いとま
)
あらんや。
西班牙
(
スペイン
)
に固有の
橙紅色
(
とうこうしょく
)
あり。
仏蘭西
(
フランス
)
に固有の
銀鼠色
(
ぎんねずみいろ
)
あり。
一夕
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
銀
常用漢字
小3
部首:⾦
14画
鼠
漢検準1級
部首:⿏
13画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“銀鼠”で始まる語句
銀鼠
銀鼠地