“銀鼠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎんねず80.0%
ぎんねずみ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それ故に灰色は江戸時代から深川鼠、銀鼠ぎんねず藍鼠あいねず漆鼠うるしねず紅掛鼠べにかけねずなど種々のニュアンスにおいて「いき」な色として貴ばれた。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
山を出て平野の一端に来てみますと、見渡すかぎりの武蔵野の原は、尾花の銀鼠ぎんねずいろの一色にぼかされている。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いつも銀鼠ぎんねずみの洋服に銀鼠の帽子をかぶっている。はむしろ低い方かも知れない。けれども見たところはすらりとしている。
お時儀 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
銀鼠ぎんねずみの空に、くっきりとあかく染め抜かれたアドバルーンの文字が、勝利の狼烟のろしのように、たかだかとあがっているのだ!
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)