“ぎんねずみいろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
銀鼠色100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空はやっぱり一面の黒雲に覆われ、風はなし、目路めじの限りの花の山は、銀鼠色ぎんねずみいろに眠って、湯の池にさざなみも立たず、そこにゆあみする数十人の裸女の群さえ、まるで死んだ様におし黙っているのです。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
気早きばやの人みだりにわれらを以て好古癖に捉はるるものとなすなかれ。われら真に良きものなれば何ぞ時の今古きんこと国の東西を云々うんぬんするのいとまあらんや。西班牙スペインに固有の橙紅色とうこうしょくあり。仏蘭西フランスに固有の銀鼠色ぎんねずみいろあり。
一夕 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)