“薄紅色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うすべにいろ50.0%
ときいろ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの子は、十分ばかり前に、箱の中から可愛い薄紅色(うすべにいろ)の上着(うはぎ)を引張り出した。それをひろげると、あの子の顏は、嬉しさに輝いた。
薄紅色(うすべにいろ)の透取(すきとお)る硝子杯(コップ)の小さいのを取って前に引いたが、いま一人哲学者と肩を竝(なら)べて、手織の綿入に小倉(こくら)の袴(はかま)、紬(つむぎ)の羽織を脱いだのを、紐(ひも)長く椅子の背後(うしろ)に、裏を翻(かえ)して引懸(ひっか)けて
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
薄紅色(ときいろ)に深く唐草(からくさ)を散らした壁紙に、立ちながら、手頃に届く電鈴(ベル)を、白きただ中に押すと、座に返るほどなきに応(こたえ)がある。入口の戸が五寸ばかりそっと明(あ)く、ところを振り返った母が
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
扮装(なり)は黒縮緬に変り裏の附きましたのに帯はございませんで、薄紅色(ときいろ)のしごきを幾重にも巻附けまして、丸髷は根が抜けてがっくりと横になって、鬢(びん)の髪も乱れて櫛簪揷(かんざし)も抜けて居てありませんで