“薄紅梅”の読み方と例文
読み方割合
うすこうばい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、薄紅梅うすこうばいに、青摺あおずり打衣うちぎぬを襲ねたもすそからこぼれた得ならぬ薫りが、いつまでも、自分のあとを追ってくるような気もちにとらわれた。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三度目に、○、まるいものを書いて、線のはしがまとまる時、さっと地を払って空へえぐるような風が吹くと、谷底のの影がすっきりえて、あざやかに薄紅梅うすこうばい
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
くもこぢたけれど二ぐわつばかりの薄紅梅うすこうばいあわゆきといふかなにらねどからぬほどの白粉しろいもの玉虫たまむしいろの口紅くちべに
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)