“うすこうばい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薄紅梅88.9%
淡紅梅11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くもこぢたけれど二ぐわつばかりの薄紅梅うすこうばいあわゆきといふかなにらねどからぬほどの白粉しろいもの玉虫たまむしいろの口紅くちべに
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
島田に銀元結ぎんもっといをかけ、薄紅梅うすこうばいの振袖を腕のところで引きあわせるようにして、しんなりと立っている。
茶々は、淡紅梅うすこうばいたもとに、鉢の木帯のふさを、優雅に結び垂れていた。中の姫は、刺繍ししゅうの大模様の袖に、臙脂えんじの帯。末の姫も劣らぬよそおいに、それぞれ小さな金の鈴に、伽羅きゃらの匂い袋も提げていた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)