“オレンジ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
35.3%
橙色17.6%
香橙11.8%
橘柚5.9%
洋橙5.9%
橙樹5.9%
橙花5.9%
香橙色5.9%
黄橙色5.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは水上トン数約四百噸ばかりの沿岸艇で、オレンジ色に染め変えられた美しい船体は、なにか彩色でもした烏賊いかの甲のように見えたが、潜望鏡と司令塔以外のものはいっさい取り払われて、船首に近い三インチ大仰角速射砲の跡には、小さな艙蓋ハッチが一つ作られていた。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ちょうど蝋細工ろうざいくの新婦の人形があって、首筋をあらわにしオレンジの花を頭につけ、窓ガラスの中で二つのランプの間にぐるぐる回りながら、通行人に笑顔えがおを見せていた。
甘い詩のオレンジが思い出されてきて
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
窓からは、木々の青々とした梢を透して夕焼の色が橙色オレンジに褪めかかっている。
薔薇と巫女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかしそのときは、橄欖樹オリーヴおおわれた四方の丘、濃い影と強い日光とにくっきり浮き出されてるアペニン連山の高い光った頂、香橙オレンジの林、海の深い呼気など、周囲のすべてのものから、女の友のにこやかな顔が輝き出した。
橘柚オレンジ檸檬リモネの林を見下し、高くは山巓さんてんの雲を踏み、低くは水草茂れる沼澤の上を飛びしときは、終に茫漠たる平野の正中たゞなかなる羅馬の都城に至りぬ。
なお、青酸を注入せる洋橙オレンジを載せたものと推察さるる果物皿を、易介が持参せるはその時なれども、肝腎の洋橙については、ついに証明されるものなし。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それでも、アナトール・フランスの温室の中にえ出てる橙樹オレンジ鉢植はちうえ、パレスの魂の墓地にのぞき出てる繊細な水仙花すいせんか、それらの前に彼はしばらく足を止めて珍しげにながめた。
コゼットは白琥珀こはくの裳衣の上にバンシュしゃの長衣をまとい、イギリス刺繍ししゅうのヴェール、みごとな真珠の首環くびわ橙花オレンジの帽をつけていた。
反照電熱機のような、香橙色オレンジまるな夕陽を、地中海が受け取って飲み込んだ。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
それでは、私に聯想語をお求めになりますの。黄からくれないに——そうすると、それが黄橙色オレンジになるではございませんか。黄橙色オレンジ——ああ、あのブラッド洋橙オレンジのことを仰言おっしゃるのでしょう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)