“オレンジ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
40.0%
橙色13.3%
橘柚6.7%
橙樹6.7%
橙花6.7%
洋橙6.7%
香橙6.7%
香橙色6.7%
黄橙色6.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
釈放せられた翌日、グラスにおいて、彼はオレンジの花の蒸溜所じょうりゅうじょの前で人々が車から荷をおろしているのを見た。
ちょうど蝋細工ろうざいくの新婦の人形があって、首筋をあらわにしオレンジの花を頭につけ、窓ガラスの中で二つのランプの間にぐるぐる回りながら、通行人に笑顔えがおを見せていた。
靄に濡れたなぎさの円い小石が、まだ薄すらと橙色オレンジを止めた青い空を映している。
湖水と彼等 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
そのうえ、ここはさまざまな屈折が氷のなかでたわむれて、青に、緑に、橙色オレンジに、黄に、それも万華鏡のような悪どさではなく、どこか、縹渺ひょうびょうとした、この世ならぬ和らぎ。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その他は皆けづり成せる斷崖にして、その地勢拿破里に向ひて級を下るが如く、葡萄圃と橘柚オレンジ橄欖オリワの林とは交る/″\これを覆へり。
薄片鐵ブリキを塗りて葉となしたる蔓艸つるくさは、幾箇のさゝやかなるあづまやに纏ひ附きて、その間には巧に盆栽の橘柚オレンジ等をならべたり。
それでも、アナトール・フランスの温室の中にえ出てる橙樹オレンジ鉢植はちうえ、パレスの魂の墓地にのぞき出てる繊細な水仙花すいせんか、それらの前に彼はしばらく足を止めて珍しげにながめた。
コゼットは白琥珀こはくの裳衣の上にバンシュしゃの長衣をまとい、イギリス刺繍ししゅうのヴェール、みごとな真珠の首環くびわ橙花オレンジの帽をつけていた。
洋橙オレンジを取る時も何とも仰言おっしゃいませず、その後は音も聞えず御熟睡のようなので、私達は衝立ついたての蔭に長椅子を置いて
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その上にある梨と洋橙オレンジは全部二つに截ち割られていて、鑑識検査の跡が残されているが、無論毒物は、それ等の中にはなかったものらしい。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
唯一の会長者たるミラノ人——料理の盆を運ぶのに、ベルニニの描いた天使のように、首をかしげ腕や胴をねじらす、料理店の給仕——通行人に青枝付きの香橙オレンジを差し出して路上で物乞ものごいをし
しかしそのときは、橄欖樹オリーヴおおわれた四方の丘、濃い影と強い日光とにくっきり浮き出されてるアペニン連山の高い光った頂、香橙オレンジの林、海の深い呼気など、周囲のすべてのものから、女の友のにこやかな顔が輝き出した。
反照電熱機のような、香橙色オレンジまるな夕陽を、地中海が受け取って飲み込んだ。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
それでは、私に聯想語をお求めになりますの。黄からくれないに——そうすると、それが黄橙色オレンジになるではございませんか。黄橙色オレンジ——ああ、あのブラッド洋橙オレンジのことを仰言おっしゃるのでしょう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)