“蜜柑”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
みかん98.7%
マンダリン0.7%
ミカン0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正月に、漁師たちが大焚火でもしてあたりながら食べたのだろう、蜜柑みかんの皮がからびて沢山一ところに散らかっているのが砂の上に見えた。
海浜一日 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
日本の本州ばかりでいっても、南方の熱い処には蜜柑みかんやザボンがよく出来て、北方の寒い国では林檎りんごや梨がよく出来るという位差はある。
くだもの (新字新仮名) / 正岡子規(著)
僕の家では玉子のからも決して捨てず、蜜柑みかんの皮も決して捨てず、米をいだ白水しろみずも決して捨てず、茶殻ちゃがらも捨てず
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
薬を取りに行ったついでに氷砂糖を買って来たり、葛湯くずゆをしてくれたり、蜜柑みかんを買って来る、九年母くねんぼを買って来たりしてやります。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その山の多くは隙間すきまなく植付けられた蜜柑みかんの色で、暖かい南国の秋を、美くしい空の下に累々るいるい点綴てんてつしていた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼女あれはこのモンテ・カアロのばくちにかけてはじつに天竺鼠てんじくねずみのように上手に立ち廻るのです。御覧なさい。ペイジ色の蜜柑マンダリンがすっかり上気してまるで和蘭オランダのチイス玉のようでしょう。二つ光ってるのは黒輝石の象眼ではありませんよ。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
蜜柑ミカンの実にもし毛が生えてなかったら、食えるものにはならず、果実として全く無価値におわる運命にある。毛があればこその蜜柑である。この毛の貴ときこと遠く宝玉も及ばない。皆の衆毛を拝め、蜜柑の毛を。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)