“天竺鼠”の読み方と例文
読み方割合
てんじくねずみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある人が天竺鼠てんじくねずみについて試験したところによれば、たとえ健全なのと病にかかっているのとを接近させぬようにしておいても蚤が移ると感染する。
話の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
彼女あれはこのモンテ・カアロのばくちにかけてはじつに天竺鼠てんじくねずみのように上手に立ち廻るのです。御覧なさい。ペイジ色の蜜柑マンダリンがすっかり上気してまるで和蘭オランダのチイス玉のようでしょう。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
「だって」と、にんじんは、薄笑いを浮かべながらいう——「だって、喉が渇かなかったら、僕、いつまでだって飲みやしないよ。兎や天竺鼠てんじくねずみをみてごらん。あれのどこがえらいんだい」
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)