“唐天竺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
からてんじく70.0%
からてんぢく30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いったん買って出るといったからにゃ、おれもむっつり右門じゃねえか。まさかに唐天竺からてんじくまでもおっ走ったんじゃあるめえよ」
「また海へお出になるのでございましょうね。このたびは、どちらへ? 唐天竺からてんじくでございますか。それとも、南蛮なんばんとやら——。」
「これは驚いた、これほどの猛毒は、日本はもとより唐天竺からてんぢくにも聞いたことがない。附子ぶしちんと言つたところで、これに比べると知れたものだ」
行かれる物なら此まゝに唐天竺からてんぢくの果までも行つて仕舞たい、あゝ嫌だ嫌だ嫌だ、何うしたなら人の聲も聞えない物の音もしない、靜かな、靜かな
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)