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唐天竺
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からてんぢく
ふりがな文庫
“
唐天竺
(
からてんぢく
)” の例文
「これは驚いた、これほどの猛毒は、日本はもとより
唐天竺
(
からてんぢく
)
にも聞いたことがない。
附子
(
ぶし
)
や
鴆
(
ちん
)
と言つたところで、これに比べると知れたものだ」
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
行かれる物なら此まゝに
唐天竺
(
からてんぢく
)
の果までも行つて仕舞たい、あゝ嫌だ嫌だ嫌だ、何うしたなら人の聲も聞えない物の音もしない、靜かな、靜かな
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一般にまだ
所謂
(
いわゆる
)
唐天竺
(
からてんぢく
)
といはれた海外万里の異邦の地であつたのだから、お信さんにして見れば、たとひ義絶の間柄にもせよ、これまでの親子としての恩愛や情誼として
乳の匂ひ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
「そいぢや、どつか遠くへゆけばいいぢやないか、
唐天竺
(
からてんぢく
)
へでも。」
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
行かれる物ならこのままに
唐天竺
(
からてんぢく
)
の果までも行つてしまいたい、ああ嫌だ嫌だ嫌だ、どうしたなら人の声も聞えない物の音もしない、静かな、静かな
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
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この夜光の珠は、日本に類がないばかりでなく、
唐天竺
(
からてんぢく
)
から
南蠻
(
なんばん
)
にも珍らしいもので、これを一つ賣れば、南蠻紅毛の國では、何千兩、いや/\何萬兩にもなるといふことです。
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お
力
(
りき
)
は一
散
(
さん
)
に
家
(
いゑ
)
を
出
(
で
)
て、
行
(
ゆ
)
かれる
物
(
もの
)
なら
此
(
この
)
まゝに
唐天竺
(
からてんぢく
)
の
果
(
はて
)
までも
行
(
い
)
つて
仕舞
(
しまい
)
たい、あゝ
嫌
(
いや
)
だ
嫌
(
いや
)
だ
嫌
(
いや
)
だ、
何
(
ど
)
うしたなら
人
(
ひと
)
の
聲
(
こゑ
)
も
聞
(
きこ
)
えない
物
(
もの
)
の
音
(
おと
)
もしない、
靜
(
しづ
)
かな、
靜
(
しづ
)
かな
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「どこです。どこへでも飛んで行きますよ、
唐天竺
(
からてんぢく
)
でも」
銭形平次捕物控:195 若党の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「行きませう。かうなりや、
唐天竺
(
からてんぢく
)
までも參りませう」
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
唐
常用漢字
中学
部首:⼝
10画
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
竺
漢検準1級
部首:⽵
8画
“唐天”で始まる語句
唐天鵞絨