“オレンヂ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
橙色33.3%
橙花33.3%
黄橙色33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まづその鼻の色はすみれの色をしてゐます。それに目玉はあゐ、耳朶みみたぶはうす青、前足はみどり、胴体はきい、うしろ足は橙色オレンヂで、尾は赤です。ですから、ちやうど、にじのやうに七色をしたふしぎな猫でした。
虹猫の話 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
サン・タントアーヌ街のサン・ポール教会堂の前には、多くの人が立ち止まって、コゼットの頭の上に震える橙花オレンヂを馬車のガラス戸越しにながめていた。
すでに晷りそめたる夕日は彼の男の描けるサンシユユの黄なる枝の花に、そを見る歯痛の人の顔一面に巻きつけたる白き繃帯に、わがむく蜜柑の皮の黄橙色オレンヂにさみしく光りつつあり。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)