“とうしょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
東寔28.6%
燈燭28.6%
橙色14.3%
偸食14.3%
頭飾14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いろいろ首をひねった揚句、ありあわせの禅林諸家の名や、仏家人名辞書までひっぱり出してみたが「東寔とうしょく」という僧名はいっこう見あたらない。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なるほど、香花こうげ燈燭とうしょく幢幡とうばん宝蓋ほうがいなどをささげた行列——それはすでに船をはなれて上陸していた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見るものはただち黄色こうしょくを帯びたる淡く軟かき緑色りょくしょくとこれに対する濃きみどりあいとの調和に感じまた他の一作洲崎弁天海上眺望の図においては黄色と橙色とうしょくとの調和を
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
洲崎弁天の図は黄色こうしょく橙色とうしょくとの濃淡を以てしたる家屋堂宇のためによく日光の感覚を現し得たれども
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
旧里静岡に蟄居ちっきょしてしばらくは偸食とうしょくの民となり、すこともなく昨日きのうと送り今日と暮らす内、坐してくらえば山もむなしのことわざれず、次第々々に貯蓄たくわえの手薄になるところから足掻あがき出したが
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
紫のひもを以てもとどりうのが、当時の官吏の頭飾とうしょくで、優が何時までその髻を愛惜あいじゃくしたかわからない。人はあるいは抽斎の子供が何時斬髪したかを問うことをもちいぬというかも知れない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)