“あたま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アタマ
語句割合
頭54.1%
頭脳18.3%
天窓7.7%
頭髪5.1%
頭腦3.0%
頭顱1.8%
髪1.5%
脳1.2%
頭部1.0%
頭蓋1.0%
脳裡0.7%
頭髮0.5%
冒頭0.4%
頭上0.2%
頭臚0.2%
腦0.2%
円頂0.1%
円顱0.1%
天窻0.1%
天頭0.1%
尖端0.1%
尖頭0.1%
帽子0.1%
数多0.1%
禿頭0.1%
禿顱0.1%
肝脳0.1%
脳中0.1%
脳味噌0.1%
脳膸0.1%
脳髄0.1%
観念0.1%
軍帽0.1%
頂0.1%
頭天0.1%
頭惱0.1%
頭角0.1%
頭飾0.1%
額0.1%
顱0.1%
顱頂0.1%
骨0.1%
髑髏0.1%
髷0.1%
鼇頭0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、ここがいちばん安心(あんしん)だというふうに、頭(あたま)をかしげて、いままでさわいで疲(つか)れたからだを、じっとして休(やす)めるのでありました。
山へ帰ったやまがら (新字新仮名) / 小川未明(著)
「唯、何かこう頭脳(あたま)の中に、一とこ引ッつかえたようなところが有って、そこさえ直れば外にもう何処も身体に悪いところはないで」
ある女の生涯 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
見られ下谷山崎町家持五兵衞悴(せがれ)五郎藏其方年(とし)は何歳(なんさい)になるや又(また)妻(さい)はあるかと尋ねらるゝに五郎藏はひよくりと天窓(あたま)を上(あげ)じろ/\四邊(あたり)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
来いと仰しゃれば行(ゆ)きもしましょうが、頭髪(あたま)を剃らんでも改心さえすれば宜しい頭ばかり円(まる)くっても心を改めんでは何(なん)にもなりません
そこで私は、私の頭腦(あたま)に、その返答を速く探せ、と命令した。頭腦(づなう)は、次第に速(はや)く働き出した。私は、頭にも顳顬(こめかみ)にも脈打つのを感じた。
ごちゃごちゃした部屋の隅(すみ)で、子供同士頭顱(あたま)を並べて寝てからも、女主と母親と菊太郎とは、長火鉢の傍でいつまでも話し込んでいた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「でもあの辺は可(よ)うございますのね、周囲(まわり)がお賑(にぎや)かで」おゆうはじろじろお島の髷の形などを見ながら自分の髪(あたま)へも手をやっていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そうして、呆気にとられた早苗の手から、二、三枚の銀貨を握ったとき、左枝は突然、脳(あたま)に灼熱するようなものを感じた。
地虫 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
林「出て往(ゆ)くも往(え)かねえも要(い)らねえ、否(えや)なら否(えや)で訳は分ってる、突然(えきなり)頭部(あたま)にやして、本当に呆れてしまう、何だって打(ぶ)ったよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「あの曲乗りの男が頭蓋(あたま)をわるまで見にゆこう。そうだ、パリで興行中の三カ月間に事故が起こらなければ、おれはそれが起こるまでどこまでもおっかけていくんだ」
或る精神異常者 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
おそらくはふと、良人(おっと)楊雄の脳裡(あたま)には、そのとき、他人の覗きえない幻影が彼女の姿態に重なって見えていたのではあるまいか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
與吉(よきち)の横頬(よこほゝ)は皮膚(ひふ)が僅(わづか)に水疱(すゐはう)を生(しやう)じて膨(ふく)れて居(ゐ)た。彼(かれ)は其(そ)の日(ひ)の機嫌(きげん)が惡(わる)かつた。南(みなみ)の女房(にようばう)は其(そ)の水疱(すゐはう)に頭髮(あたま)へつける胡麻(ごま)の油(あぶら)を塗(ぬ)つてやつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
時としては艶種が二面の下から三面の冒頭(あたま)へ續いて居る樣な新聞だつたのが、今では全然(すつかり)總ルビ附で、體裁も自分だけでは何處へ出しても耻かしくないと思ふ程だし
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
どうぞお取次ぎ下されまし、と首(こうべ)を低くして頼み入るに、為右衛門じろりと十兵衛が垢臭(あかくさ)き頭上(あたま)より白の鼻緒の鼠色になった草履はき居る足先まで睨(ね)め下し、ならぬ、ならぬ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しかし史朗はその時、清川に頭臚(あたま)を殴(なぐ)られ、泣き面(つら)かきながら逐(お)い攘(はら)われて来た。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ひよいと、これだけの事を考へるんだから、親分の腦(あたま)は大したものだ
下頬膨(しもぶく)れにふっくらと肥え、やや中窪(なかくぼ)で後頭部の大きな円頂(あたま)は青々として智識美とでもいいたいような艶(つや)をたたえ、決して美男という相では在(おわ)さないが、眉は信念力を濃く描いて、鳳眼(ほうがん)はほそく
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お詫事をして居りまする、此処で又お前さん方にお目にかゝるのも皆(みん)な悪事の報い、実に恐ろしい事でございます、南無阿弥陀仏/\/\、どうぞ此の円顱(あたま)に免じ勘忍してくださいまし
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
見たりしがはて汝(おの)れは何處(どこ)でか見た樣な奴オヽ夫々(それ/\)片小鬢(かたこびん)の入墨(いれずみ)にて思ひ出したり汝は/\不屆なる奴と白眼(にらみ)付られ久兵衞は再び驚(おどろ)き何とぞ御武家樣御慈悲(ごじひ)を願ひ奉つると何か樣子有氣に疊へ天窻(あたま)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
突然(いきなり)、大蛇(うわばみ)の天頭(あたま)でも顕(あらわ)れるかと思うと、そうじゃアありません。これを預けたさに、と小さな声で謂いましたね。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
見たんだがね、二十里も前の方にニコライの屋根の尖端(あたま)が三つばかり見えたよ
火星の芝居 (新字新仮名) / 石川啄木(著)
鼻の尖頭(あたま)へ汗をかき、天窓(あたま)からポツポと煙(けむ)を出し、門口(かどぐち)へ突立(つツた)つたなり物も云(い)ひません。女房
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
帽子(あたま)も靴も艶々(てらてら)と光る、三十ばかりの、しかるべき会社か銀行で当時若手の利(き)けものといった風采(ふう)。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だが、哀れなのは、その女院の君よりは、女院に侍(かしず)く数多(あたま)な局たちにあった。
「ヘヽヽヽ先生、御得意の自由廃業でげすな」と、丸井はツルリ禿頭(あたま)を撫でぬ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
丸井は禿顱(あたま)を撫(な)でぬ「御最(ごもつとも)で」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
藤十郎は、自分自身の肝脳(あたま)を搾(しぼ)るより外には、工夫の仕方もなかったのである。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
普通人の事実と云ふのは、只だ目に見えるだけの浅薄な断片に過ぎないが、翁の事実は、脳中(あたま)の鏡に映じた組織的戯曲的の事実だ。彼は直に我が見た所のものを語る。
大野人 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
(脳味噌(あたま)に汚点(しみ)が出来たのかな)
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
俺の脳膸(あたま)までが黄(きな)くさくなつて来たやうだぞ……犬までが吠え出した……何か起るに相違ない。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
脳髄(あたま)の働きだということになっているが、その脳髄の働きというのは、じつはやはり電気の作用なのだ。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
三人は更に無意味に街を歩いて、歩き疲れて、観念(あたま)も肉体(からだ)も冷えきって、唯一杯の支那そばが食ひたくなった。
霧 (新字旧仮名) / 原民喜(著)
ファイフのワルツの演奏中、頻りに軍帽(あたま)を振つてゐる。
振り向いて、裏の山を見ると、山は夕暮の空に接吻(せっぷん)していた。山と空の境界に松だか、杉だか聳(そび)えていた——二本——三本ばかり——その樹の頂(あたま)が、北の寒い風に動いていた。
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あわただしい急足が合点小路へ駈け込んで来て、頭天(あたま)のてっぺんから噴き出すような声が、勘弁勘次の耳を打った。
小さき頭惱(あたま)にあかあかと
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
ソレはそれとしてその後私は大阪に行き、是れまで長崎で一年も勉強して居たから緒方でも上達が頗(すこぶ)る速くて、両三年の間(あいだ)に同窓生八、九十人の上に頭角(あたま)を現わした。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
大きい花魁が万事突出し女郎の支度をして遣るんだそうで、夜具布団から襠(しかけ)から頭飾(あたま)のものから、新造(しんぞ)禿(かむろ)の支度まで皆その大きい花魁が致します。
「寧(いっ)そ今夜(こよい)はこのままで」トおもう頃に漸く眼がしょぼついて来て額(あたま)が乱れだして、今まで眼前に隠見(ちらつい)ていた母親の白髪首(しらがくび)に斑(まばら)な黒髯(くろひげ)が生えて……課長の首になる
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
汪は刀で黄な衣服を着た者の臂(ひじ)を截(き)った。臂が落ちた。黄な衣服を着た者はそこで逃げていった。白い衣服を着た者が汪に飛びかかって来た。汪は刀でその顱(あたま)を切った。顱は水の中に堕ちて音がした。
汪士秀 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
総監は辟易して、一分刈の形のいい顱頂(あたま)を撫でながら
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その思い出に素敵に大きな骸骨の骨(あたま)を一つ彫っていただきたいと、こう思いついただけなんですよ……何ですって、骸骨だけじゃ色が入らないから淋(さび)しいでしょうって? なるほど
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
一坪程の小さな草舎(くさや)がある。屋後(うしろ)には熊の髑髏(あたま)の白くなったのや、まだ比較的生(なま)しいのを突き刺(さ)した棹(さお)、熊送りに用うるアイヌの幣束イナホなどが十数本、立ったり倒れたりして居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
其の度に時々氣の附いたことをチヨイ/\と本の鼇頭(あたま)へ書入れを致して置いたり何かします。
弘法大師の文芸 (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)