“脳中”のいろいろな読み方と例文
旧字:腦中
読み方割合
あたま50.0%
のうちう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
普通人の事実と云ふのは、只だ目に見えるだけの浅薄な断片に過ぎないが、翁の事実は、脳中あたまの鏡に映じた組織的戯曲的の事実だ。彼は直に我が見た所のものを語る。
大野人 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
代助はヷルキイルをくもに見立てた積で此図を注文したのである。彼は此くもの峰だか、又巨大な女性だか、殆んど見分けのかない、かたまり脳中のうちう髣髴ほうふつして、ひそかにうれしがつてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)