“襠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しかけ40.0%
うちかけ20.0%
うち10.0%
かいどり10.0%
そでなし10.0%
まち10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きい花魁が万事突出し女郎の支度をして遣るんだそうで、夜具布団からしかけから頭飾あたまのものから、新造しんぞ禿かむろの支度まで皆その大きい花魁が致します。
鼈甲べつかふくしかうがいを円光の如くさしないて、地獄絵をうたうちかけもすそを長々とひきはえながら、天女のやうなこびこらして、夢かとばかり眼の前へ現れた。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それから裾を引きずる緋のうちかけを纒うた尼さんの衣をしたゝあざやかな眞紅に燃え立たせた。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
吉助「われら夢に見奉るえす・きりすと様は、紫の大振袖おおふりそでを召させ給うた、美しい若衆わかしゅ御姿おんすがたでござる。まったさんた・まりや姫は、金糸銀糸のぬいをされた、かいどり御姿おんすがたおがみ申す。」
じゅりあの・吉助 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
同年の男の傍にいる者が、鬼に祟られているものは、その鬼の家へ往って、鬼となった者がもとつけていたそでなしをもらって、それを煎じて飲むと癒ると言った。
水莽草 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その高いまちれた内股うちまたにひびが切れて、風呂に入るとこれにひどくしみて痛むのもつらかった。
新年雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)