“鼈甲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
べっこう82.9%
べつかふ12.6%
べつかう3.6%
べつこう0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
書林浅倉屋の窓の下の大きな釜の天水桶もなくなれば、鼈甲べっこう小間物店松屋の軒さきの、櫛の画を描いた箱看板の目じるしもなくなった。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
……何處どこともなしにうちに、つぶしの島田しまだ下村しもむら丈長たけながで、しろのリボンがなんとなく、鼈甲べつかふ突通つきとほしを、しのぎでいたとしのばれる。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
初々ういういしき大嶋田結ひ綿のやうに絞りばなしふさふさとかけて、鼈甲べつかうのさし込、ふさつきの花かんざしひらめかし、何時よりは極彩色ごくざいしきのただ京人形を見るやうに思はれて
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
また漆器しつきうへうつくしいいたものや、面白おもしろ人物じんぶついた鼈甲べつこう小箱こばこなどがあり、支那しな漢時代かんじだいには美術びじゆつすゝんでをつたことが、歴史れきしほんてをつても、まさか
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)