“鼈甲屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
べっこうや80.0%
べつかふや20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その暗謨尼亜を造るには如何どうするかと云えば、こつ……骨よりもっと世話なしに出来るのは鼈甲屋べっこうやなどに馬爪ばづ削屑けずりくずがいくらもあって只呉ただくれる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それから押しをして干し、鼈甲屋べっこうやへ渡すのであるが、斑のある部分と斑のないところを分けて切るところに、小刀さすがの使いかたがあるのだ、とおみきは云った。
枡落し (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
姉の家から細い路地を曲つて行くと、鼈甲屋べつかふや、時計屋などのある銀座の裏通りの町、そこにある黒い土藏造りの豐田さんの家、鐵格子のはまつた窓などは、私には既に親しいものでした。