“鼈甲牡丹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
べっこうぼたん50.0%
べつかうぼたん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、あの鼈甲牡丹べっこうぼたんのように、絢爛けんらん華麗な文章丈を取っても、優に明治文学の代表者として、推す価値が十分だと思うのです。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「大変紅葉をお説きになるのです。紅葉をいて明治時代の文豪は、外にないだろうと、こう仰しゃるのです。文章丈を取っても、鼈甲牡丹べっこうぼたんのような絢爛けんらんさがあるとか何とか仰しゃるのです。」
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
その「多情多恨」の如き、「伽羅枕からまくら」の如き、「二人女房」の如き、今日なほ之を翻読するも宛然えんぜんたる一朶いちだ鼈甲牡丹べつかうぼたん、光彩更に磨滅すべからざるが如し。人亡んで業あらはるとは誠にこの人のいひなるかな。