“一朶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちだ93.8%
いっぽん3.1%
いらだ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あまり結構でない煙草の煙が、風のない庭にスーッと棚引くと、形ばかりの糸瓜の棚に、一朶いちだの雲がゆらゆらとかかる風情でした。
老婆は卓の上へ包みを置いて、その中から金のみきで銀の枝をした一朶いっぽんの花簪児を執って秀英の頭へ持っていった。
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
タジタジと来る八五郎の手を逃れて、女は一朶いらだほのおのように、夜の街へ飛出します。