“漆器”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しっき81.8%
しつき18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
枕許まくらもとに置き並べた、舶来物でもあるのか、見なれぬ形の目醒めざまし時計、漆器しっき巻煙草まきたばこ入れ、色硝子いろがらすの灰皿、いずれを見ても、それらの品物の主人公が、世にも綺麗きれい好きな
屋根裏の散歩者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「いえ、母がこのあたりの旅が好きなのと、自分もこの寺に参ると、奈良、鎌倉以後の、やら仏像やら漆器しっきやら、いろいろ名匠の作品を見せていただけるので……」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またこれらのはかからたくさん漆器しつきさかづきぼんはこなどがましたが、その漆器しつきには、これをつくつたとき年號ねんごうつくつた人達ひとたちこまかくりつけてあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
したまたたなありて金銀きんぎん珠玉しゆぎよくれり。西にしばうには漆器しつきあり。蒔繪まきゑあらたなるもののごとし。さてそのきたばうにこそ、たまかざりたるひつぎありけれ。うち一人いちにん玉女ぎよくぢよあり。けるがごとし。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)