“白髪首”の読み方と例文
旧字:白髮首
読み方割合
しらがくび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武蔵は、太左衛門の脇差をかわして、太左衛門の白髪首しらがくびのどこかをつかむと、大股に十歩ほど持って来て、外濠そとぼりの中へその体をほうりこんでしまった。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いっ今夜こよいはこのままで」トおもう頃に漸く眼がしょぼついて来てあたまが乱れだして、今まで眼前に隠見ちらついていた母親の白髪首しらがくびまばら黒髯くろひげが生えて……課長の首になる
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
この白髪首しらがくびを賭けてもいいよ。わしは生れてからこのかた、同じ失敗を二度繰返さないという、固い信念を持っているのじゃ。妹さんのことは、何とも申訳もうしわけがないと、胆に銘じている。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)