“共白髪”の読み方と例文
読み方割合
ともしらが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このたびこそは幾久敷いくひさしくお家もさかえ、共白髪ともしらがのすえまでもおそいとげなされますようにと、たゞそればかりをおいのり申しておりました。
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「アラ葛ざくらなんか。じゃ、こっちの有信亭の共白髪ともしらがのほうがオツでさあね。ね、ほら、アーンと口をお開きなさいよ」
円朝花火 (新字新仮名) / 正岡容(著)
迎えたる賓客にわが幸福の一分いちぶを与え、送り出す朋友ほうゆうにわが幸福の一分を与えて、残る幸福に共白髪ともしらがの長き末までをふけるべく、新らしいのである、また美くしいのである。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)