“頭蓋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あたま47.6%
ずがい47.6%
とうがい4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、机竜之助の名は知らない、その変名の吉田竜太郎で、頭蓋あたまの上からかかとの下まで貫くほどに覚えている。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
身長六尺、大理石のような胸郭、青銅のような腕、洞穴どうけつから出るような呼吸、巨人のような胴体、小鳥のような頭蓋ずがい
然し真近まぢかく進んで、書生の田崎が、例の漢語交りで、「坊ちゃん此の通りです。天網恢々てんもうかいかいにして漏らさず。」と差付ける狐を見ると、鳶口で打割られた頭蓋とうがいと、喰いしばった牙のあいだから
(新字新仮名) / 永井荷風(著)