“とうがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
当該30.0%
東涯20.0%
鄧艾10.0%
燈蓋10.0%
冬崖10.0%
東畡10.0%
頭蓋10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なるほど、当該とうがいの彼および彼女は柱時計なぞを持っていないから、自分の家または居間については安心していられるが、もし隣家となりに、この恐るべき古い柱時計があるとしたらどうであろう。
大雅堂たいがどう柳下人物りゅうかじんぶつの掛物を二両二分、徂徠そらいの書、東涯とうがいの書もあったが、誠にがない、見るに足らぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
魏の鄧艾とうがい司馬望しばぼうの軍は、彼の鋭鋒を避けて、敢えて当らなかった。維はさまざまに挑んだが、消耗するに止まって、大した戦果も獲られずに終った。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして景燿けいよう六年の秋、一挙に蜀中に攻め入って、その覆滅ふくめつぐべしと、鄧艾とうがい鍾会しょうかいを大将として、無慮数十万の大兵は、期して、魏を発し、漢中へ進撃した。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その印象とは何かと考えて見ると、具体的には火の光、松のあかしが燈蓋とうがいとなり、ランプとなりまたは蝋燭ろうそくとなり、数多い提灯ちょうちんの火となったことである。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
蝋燭ろうそく燈蓋とうがいの普及する以前には、いっさいの照明は松明たいまつでなければならぬから、迎え送りの門火の苧稈おがらまでが
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
この妻女は当時仲御徒町に住まっていた洋画の先生で川上冬崖とうがい氏の孫娘まごでした
わたくしははしなく藤沢東畡とうがいの江戸繁昌記評を憶ひ起した。東畡は初三編を読んで寺門静軒てらかどせいけんの才を愛した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
然し真近まぢかく進んで、書生の田崎が、例の漢語交りで、「坊ちゃん此の通りです。天網恢々てんもうかいかいにして漏らさず。」と差付ける狐を見ると、鳶口で打割られた頭蓋とうがいと、喰いしばった牙のあいだから
(新字新仮名) / 永井荷風(著)