“頭臚(あたま)” の例文
役としての春藤某(しゅんとうなにがし)の悲痛な運命の下から、彼の大きな箇性(こせい)が、彼の大きな頭臚(あたま)のごとく、愉快ににゅうにゅう首を持ちあげて来るのが面白かった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
しかし史朗はその時、清川に頭臚(あたま)を殴(なぐ)られ、泣き面(つら)かきながら逐(お)い攘(はら)われて来た。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
彼は元来夜店のステッキと綽名(あだな)されたほどでつるりとした頭臚(あたま)に、薄い毛が少しばかり禿(は)げ残っており、それが朝の起きたてには、鼠(ねずみ)の巣のようにもじゃもじゃになっているのを、香油を振りかけ
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)