“頭陀袋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ずだぶくろ64.5%
づだぶくろ25.8%
ずたぶくろ3.2%
ヅダブクロ3.2%
フクロ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
頭陀袋ずだぶくろからきれいな紙をとり出して、筆もしどろもどろに書きつけてさし出すと、それを山本主殿がとって、声高くよみあげる。
捕ゆる時何ぞ所持しよぢしなはなきかとたづねられ番頭喜兵衞ほかには何も候はずたゞ網代笠あじろがさがい頭陀袋づだぶくろ一つ之ありしと申に大岡殿其頭陀袋づだぶくろ是へと申されるにより差出さしいだしければ中を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
女連は、別の部屋の方で、経帷子きょうかたびら頭陀袋ずたぶくろのようなものを縫うのに急がしかった。母親はその傍でまた臨終の時のたよりなかったことをこぼしはじめた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
壱岐では、独身者が死ぬと、頭陀袋ヅダブクロを首に懸けさせて、道々花を摘んでは入れてやる。この意味は、女房をもたぬ男が死ぬと、地獄へ行つて、手で筍を掘らねばならぬ。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
・母よ、しみ/″\首に頭陀袋フクロをかけるとき
旅日記:03 昭和十四年 (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)