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脳裡
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あたま
ふりがな文庫
“
脳裡
(
あたま
)” の例文
旧字:
腦裡
善とか悪とか云ふ事も全く
脳裡
(
あたま
)
から消えて了つて、渠はそれからそれと静かに考へを廻らして居たが、第一に多少の思慮を費したのは
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
おそらくはふと、
良人
(
おっと
)
楊雄の
脳裡
(
あたま
)
には、そのとき、他人の覗きえない幻影が彼女の姿態に重なって見えていたのではあるまいか。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
時々じつと、長いあひだひとつ
場所
(
ところ
)
に坐つてゐると、いかにも何もかもが初めから
脳裡
(
あたま
)
に浮かびあがつて来さうな気がするのぢや……が、やはりまたぼうつとしてしまふのぢや。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
否
(
いいえ
)
、直ぐに逃げ出したのでございました。けれども淀君の声が
脳裡
(
あたま
)
に深く沁み込んで翌朝から発熱致しました。医者は何かに
怯
(
おび
)
えたのらしいと申す丈けで治療の方針が立ちません。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
とっさに、これだけのきょう一日の追憶が、源三郎の
脳裡
(
あたま
)
を走ったのでした。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
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何時
(
いつ
)
も
脳裡
(
あたま
)
の隅にうずいていた家族に対する不安が大きくのしかかって来るような気がして、
厳封
(
げんぷう
)
の
上
(
うえ
)
公用と書いた重い荷物をしっかり抱え直すと、避難民の群を追うように、足早に歩き出した。
雲南守備兵
(新字新仮名)
/
木村荘十
(著)
私の
脳裡
(
あたま
)
にこんな考が浮んだ、「この子を殺したら?」
狂人日記
(新字新仮名)
/
ギ・ド・モーパッサン
(著)
“脳裡”の意味
《名詞》
脳 裡 (のうり)
頭の中。
(出典:Wiktionary)
脳
常用漢字
小6
部首:⾁
11画
裡
漢検準1級
部首:⾐
12画
“脳”で始まる語句
脳
脳漿
脳髄
脳溢血
脳裏
脳震盪
脳味噌
脳天
脳貧血
脳膜