“厳封”の読み方と例文
読み方割合
げんぷう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
富士男の日記はこのページから厳封げんぷうされて読むことができないから、著者からさらにその夜のできごとを報道することにしよう。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
だが、春木少年は、その謎を秘めた宝の鍵・黄金メダルの片われと、小文字でうずめられたきぬハンカチの焼けのこりを、いつまでも厳封げんぷうして机のひきだしの奥にしまっておくことはできなかった。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
何時いつ脳裡あたまの隅にうずいていた家族に対する不安が大きくのしかかって来るような気がして、厳封げんぷううえ公用と書いた重い荷物をしっかり抱え直すと、避難民の群を追うように、足早に歩き出した。
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)