“厳然”のいろいろな読み方と例文
旧字:嚴然
読み方割合
げんぜん91.3%
きっと4.3%
ちゃん4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いままでの話は、おとぎばなしや仮定であったかもしれんですが、ここに新しく、厳然げんぜんたる怪事実が存在することを発見しました。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
金椎キンツイでもなければ、この室を驚かす者はないはずのところを、それも外から窓を押破って入ろうとする気配は、穏かでないから、駒井も、厳然きっと、その方を眺めると、意外にも窓を押す手は白い手で
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
身を切るような風吹きてみぞれ降る夜の、まだ宵ながら餅屋ではいつもよりも早くめて、幸衛門は酒一口飲めぬ身の慰藉なぐさみなく堅い男ゆえ炬燵こたつもぐって寝そべるほどの楽もせず火鉢ひばちを控えて厳然ちゃんすわ
置土産 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)