“脳漿”のいろいろな読み方と例文
旧字:腦漿
読み方割合
のうしょう83.9%
のうみそ12.9%
なうしやう3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見れば、西門慶の体は、頭から脳漿のうしょうを出して伸びている。彼は、短剣を拾って、けいの首を掻き、金蓮の首をあわせて、袖ぐるみに横へ持った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さつごとに、その鋩子きっさきから虹のように血をき、血は脳漿のうみそき、指のかけらを飛ばし、なま大根のように人間の腕を草むらへほうり出した。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
われは両家其位地を顛動てんどうすべしとは信ぜざれども、必らず其産出の上に奇異の現象を生じたりしことを疑はず。難波にては豊公の余威全く民衆の脳漿なうしやうを離れずして、徳川氏の武威深く其精神に貫かず。
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)