“尖頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さき55.6%
せんとう11.1%
あたま11.1%
きっさき11.1%
とげ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尖頭さき斜に削ぎて采配の代りに持たれ、天下開けて、十九刎の兜の内に行者頭巾に鉢銑はちがね入ったるをこうべに頂き……」
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
何處いづく押流おしながされたかかげかたちもなく、秘密造船所ひみつざうせんじよ一時いちじまつた海水かいすいひたされたとえて、水面すいめんから餘程よほどたか屏風岩べうぶいわ尖頭せんとうにも、みにく海草かいさうのこされて、その海草かいさうからしたゝつる水玉みづたま
鼻の尖頭あたまへ汗をかき、天窓あたまからポツポとけむを出し、門口かどぐち突立つツたつたなり物もひません。女房
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
同時にガブリエルは爛々らんらんと燃える炎の剣をクララの乳房の間からずぶりとさし通した。燃えさかった尖頭きっさきは下腹部まで届いた。クララは苦悶のうちに眼をあげてあたりを見た。
クララの出家 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
黄金の黄ろい頸鎖をくびに巻き、三本の尖頭とげある黄金の輪を頭に載せ、脚は鹿皮の革紐で巻いて、赤く染めた牝牛の皮で足を包んでいた。
かなしき女王 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)