“尖先”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きっさき75.0%
とっさき25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いやどうも無着の仏法を論じながらそんなに執着するというのは困ったものじゃないか」というと博士はその一言の尖先きっさきに打たれて捉えて居る手を放し歯を喰い縛って怒って居られた。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
数馬は柳生流の青眼、穂先と尖先きっさきが御互にピリピリ働いて、相手に変化を計られまいとする。二尺余りを距てて睨合っているが、槍の方から仕懸けて行くらしく時々気合と共に穂先が働く。
鍵屋の辻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
すらり引抜いて一生懸命に大勢おおぜいを相手にちゃん/\切合いましたから、刀の尖先とっさきから火が出ました、真に火花をちらすとはこの事でしょう、けれども多勢に無勢と云う譬えの通りで、とてかなわぬから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)