“とっさき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
突先35.7%
尖端28.6%
突尖28.6%
尖先7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
足の突先とっさきでスリッパをおもちゃにしながら椅子にもたれる始末ですから、いくら口でやかましく云っても、結局「遊び」と「勉強」とはごっちゃになってしまうのでした。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
と松山が大声で叫んだので、みると、指の尖端とっさきを口中に入れてめていた。なにか乱暴なことをやったものらしい。
麻雀殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いなびかりですか、薄いあおいのが、真暗まっくらな空へ、ぼっとしますとね、黄色くなって、大きな森が出て、そして、五重の塔の突尖とっさきが見えるんですよ……上野でしょうか、天竺てんじくでしょうか
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すらり引抜いて一生懸命に大勢おおぜいを相手にちゃん/\切合いましたから、刀の尖先とっさきから火が出ました、真に火花をちらすとはこの事でしょう、けれども多勢に無勢と云う譬えの通りで、とてかなわぬから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)